かっぱのおんがえし(1)
平純久至
古来よりカッパ伝説が伝わる、とある町の、うだるような夏の日。
米良晴久(めらはるひさ)は、道端で具合悪そうに倒れているカッパの格好をした子供を発見する。
恒例のカッパ祭りの一環かと姿は気に留めず、たまたま持っていた水を与え介抱してやると、子供は「水陰(みかげ)」と名乗り、嬉しそうに御礼を言った。
善い行いをしたと立ち去った晴久だったが、なんとその夜、自宅にそのカッパが現れて…!?
「ご恩をお返しに参りました!」
イケメンカッパ×トラウマ持ちリーマンの心温まるファンタジックライフ