「俺じゃだめか」 斧塚から発せられた思いがけない告白に動揺する岩清水。 適当な理由をつけその場は断るが、度々逡巡し、積年の夢であった清河賞獲得のため着手した新作の筆はなかなか進まない。 そこへタイミング良く玄関のインターホンが鳴り、担当編集の結城(ゆうき)が訪ねてくる。 心遣いに喜んだのも束の間、結城の後ろには斧塚が立っており…。 「…君、本当にヒーローみたい」 バリタチ料理人×ビッチ小説家、ワケアリ男達の過去が交差する…邂逅ラブ